1月20日~2月18日生まれ
12星座の11番目に位置している(11ハウスを担当)
二区分……男性星座
四元素……風の星座宮
三要素……固定宮
守護星……天王星(年齢域は70歳から84歳)
副守護星……なし
水瓶座で最初に戻り個人に回帰する
山羊座の次の星座宮である水瓶座は、私は孔子の論語の言葉を思い出します。
子曰わく、吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)う。
七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず。
「六十にして耳順(したが)う」というのが頂点に向かった後の山羊座であるのであれば、山羊座でできなかったことを水瓶座でやろうとするのでしょう。
組織の頂点でできなかったことを最初に戻り個人に回帰する、そういうイメージを水瓶座は担うことになります。
そう考えると「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」という言葉のイメージを、最終的に水瓶座は目指すのではないかと思います。
組織の個別化、目的化は水瓶座の性質
私はこの山羊座から水瓶座の流れを経営学の組織論の進化の過程に似たものを感じます。
19世紀後半から20世紀にかけて会社組織はピラミッド型の組織でした。
大きな組織ほど多くの階層がありますが、そういう硬直した組織では限界が来たのが20世紀末だったと記憶しています。
90年代IBMやGEなどが経営の硬直化により苦しみ、大きな組織をより柔軟にまるで巨象が踊るように作り変えたのもその流れが顕著だったと思います。
そこからITなどの情報革命が起こりネットワーク型組織というものの登場でより組織というのは個別化、目的化していきます。
具体的には大きな会社内の情報化を促進して、よりビジネスの目的別に作り上げた組織をアメーバ型組織やプロジェクト型組織と呼んだりしました。
さらに音楽団から発想されたオルフェイスプロセスやJAZZの即興型など色々な組織形態が登場したりします。
この組織を経験した後の個別化、目的化というのが水瓶座の性質に似ているんですね。
また水瓶座の象徴では個性や自由、博愛といったものの他にネットワークやインターネット、AIもあります。
今、現在IT革命などでネットワークが個人と繋がりやすくなっていますが、ネットに繋がり場所を超えて共感や共時性という共通のものを通じて
コミュニケーションを行うということは非常に水瓶座的なんです。
水瓶座が山羊座で中心的なテーマであった「ここ」という場所を超越するといわれているのはこういう流れなんです。
人類の未来や自由、個性の夢をみる
水瓶座の眼差しはいつもまだ見ぬ未来にあります。
そんな水瓶座の理解をする上で自由と革新というテーマが未来の横に寄り添っています。
ある水瓶座は言いました「人生における自由とは何か。自由の意味を知りたい。」
自由とは責任と表裏の関係かもしれませんが水瓶座の考える自由とは個性や個人の行き着く先という意味かもしれません。
個々人にとって自由探しや個性探しというは思春期における自分探しに似ています。
自分というと獅子座を思い浮かべますが獅子座は他人という軸はあまり重視しません。
でも水瓶座にとっては他人というものを自分と平等や同じように考えるので重要な要素となります。
自由と同時に個性を認めるとその間に溝ができます。
いずれ自由と責任が個々人の間でせめぎ合い矛盾を生むのです。
水瓶座の自由とはあくまで論語で言う矩を越えない個人で成り立つ組織や社会限定の話なんですね。
人類の歴史というのは自由の獲得の歴史と言えます。
昔の封建社会において今よりも自由と個性というのは制限されていたと思います。
また物質世界が発展するとともに個人の自由の枠が拡大していったのです。
そう考えるとやはり水瓶座はいつの時代も人類の未来や自由、個性の夢をみていた星座なのだろうと思います。
そして今後の未来において自由や個性の枠というのは今後大きく変わっていくのかもしれませんね。
水瓶座はイノベーションを促す
そして二つ目の革新というテーマで水瓶座をみていきます。
水瓶座はその風の性質から情報と情報を繋ぎ新たなアイディアを求めている星座のような気がします。
そういう意味でとてもイノベーションというのに縁がある星座なのかもしれません。
イノベーションというのは世の中にない全く新しい何かであり、大なり小なり多くの水瓶座はこれを起こすことに力を注ぎます。
このイノベーションを語る時にクリステンセンのイノベーションのジレンマという本が思い浮びます。
会社組織というのはイノベーションをいかに産むかという永遠の課題を持っています。
ある程度成功した大きな会社というのはそのビジネスの収益を産む組織を構築します。
これは当然のことで収益が上がるビジネスにヒトモノカネを組織的に投資しマネジメントすることは非常に効率的なのです。
しかしイノベーションを産むにはこの組織化は新しい発想やビジネスに邪魔になります。
そこにイノベーションのジレンマがあるという考え方です。
イノベーションを産むにはジレンマがありそのジレンマを打ち破るために組織における落ちこぼれやはみ出し者が集い、その創造性を通して革新性のあるビジネスを生み出す。
そういう流れは先に述べた山羊座から水瓶座に至る流れにそっくりです。
そして世の中に大きなイノベーションが起こるとどうなるか?
IT革命や今後起こるであろうAI革命を経て世界はどう変わるのか?
それは分かりませんが一つ言えることは人類の発展や進化の過程で大きなイノベーションは必ず起こるものだということです。
物質世界における人類の発展や進化を促す星座それを水瓶座というのです。
水瓶座は絶対的な孤独に至る
ネイティブアメリカンは言いました
「物質世界が発展するに従って人間の心や精神は大地から離れてしまった」
物質世界の発展によって人間の心は置き去りになっている側面があります。
最近、AI革命、シンギュラリティがいずれ起きると言われています。
これはどういうことかというとAIが人間の能力に近づきそれを凌駕する時代が来ると言われているのです。
しかしAIが人間に近づくと言われていますが、逆で人間がAIに近づいてきているとも言われているのです。
自由や個性の先にあるものや未来や技術の先にある問題に対処するには、もっと本質的な心のあり方が問題になって来るのです。
もっというと個性化や個人主義の行き着く先はそうですね。
絶対的な孤独です。
水瓶座は最終的にここに至る。
この孤独が現代と人間社会が抱える問題であり、ここに水瓶座の限界があるのではないかと思います。
水瓶座のネットワークの背後にあるもの
これから未来で起こる、今現在起きている心の問題は次の魚座が請け負いそれを飛躍させるのかもしれません。
水瓶座はその名の通り水瓶を持つ人間が星座として描かれていますが、その水瓶には魚座が入っていました。
水瓶座はその水瓶というメタファーである個人やネットワーク、論理や自由だけでは限界があることを悟ります。
形あるものというのは結局は形骸化するのですね。
次の魚座はこの水瓶座のネットワークの背後にある膨大な個々人のさらに背後にある精神や精神世界があることを暗示しているのかもしれません。
そこで時間や場所の概念を超え心や精神世界の深淵を知るのです。
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