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魚座という星座について

魚座

占星術でいう魚座の基本的な要素
2月19日~3月20日生まれ
12星座の12番目に位置している(12ハウスを担当)
二区分……女性星座
四元素……水の星座宮
三要素……柔軟宮
守護星……海王星(年齢域は85歳から亡くなるまで)
副守護星……木星

全ての境界を超えていける星座

魚座や海王星の象徴するものは海や精神世界、お酒や薬物や石油、医療関係などです。
ひとことに魚座といっても説明できないところが他の星座に比べて多くあります。

というより言葉で果たして魚座を説明できるのだろうかという言葉の限界を感じたりします。
しかしここであえて言葉で説明してみると、魚座という星座は自分も含めた世界をひとつと直観的に感じている唯一の星座だということです。

そう考えると他の星座の全ての特徴を併せ持ち、全ての境界を超えていける星座であるといえるかもしれません。

世界と自分の境界がないというのではなく、境界が限りなくボヤけて全てが繋がりひとつを構成している。

そういう意味で魚座の世界観というのは道徳や様々な社会的な価値感とは違い自然観に近いのではないかと思います。

矛盾は非常に魚座的

魚座というのは自然界においては何事も起こりうると考えています。
何事も起こりうるというのは自然災害や突然の死など良いものや悪いもの多くのものを含んでいます。
そこに意味はありません。
しかし意味があるのです。

こう書くと矛盾していると指摘されるかもしれませんが、矛盾というのもよくよく考えてみると非常に魚座的です。

魚座はなんでも防ぐ盾となんでも貫く矛は表裏一体と考えているのかもしれません。

例えば生死というのも、自他というものも、相反するふたつのものは全て何か大きなふとつのもので内包されていると考えているのです。

また自然界においては多くのものを含みいずれ一体となるように、エントロピーが増大していることにおいてのみ真実なのかもしれません。
そういうものは非常に魚座的なのです。

自然界においては物理学で最も確かな理論である熱力学の第二法則というものがあります。
1つの空間では常にエントロピーが増大しているのです※
そこには善も悪も上も下もなく、ただあるだけあり自然の法則に従いエントロピーは増大し続けているのです。

※エントロピーと熱力学の第二法則について
一つの空間に温度差のある水を入れると時間と共に熱は同一になります。
異質なもの同士が一つの空間に時間軸を合わせれば限りなく同一になるということです。
その熱の移動が圴一になっている状態を圴一でない前と比べてエントロピーが増大していると定義しています。
例えば生きている動物というのはエントロピーが低い状態と言えます。
それに対して死んだ動物はやがては焼かれたり腐敗して自然に還りますよね?そういう状態をエントロピーが高い状態といいます。
宇宙が時間と共にインフレーションし膨張しているのもエントロピーが増大している自然の法則が働いているのかもしれません。

魚座のジレンマ

魚座の世界や本質がより自然に近いものがあるということを書いてきたのですがここではその続きで少しスケールを落として魚座が普段どう考え、生きているのかを書いていきます。

その前に再度、魚座の象徴である海を例に出して魚座の世界観をおさらいしていきます。

海という地球で一番大きなものに滴り落ちる一滴の水それが魚座の世界です。
大きな海という存在に一滴の水が落ちると限りなく海という存在と一体になるのです。
そして一滴の水はたまに魚に変化し自由に海を泳ぎ廻るのです。

そういうイメージが各分野で活躍する魚座と重なります。

魚座はよく不思議ちゃんとか掴み所がないといわれるのですが、こういう所を持ってそう捉えられるのかもしれません。

そういう魚座を考える上で他の星座との違いを見つけることができます。

他の星座は独立した自己と他の間に葛藤しますが、魚座は自己と他が曖昧でそれらを一緒に考えているところがあるのです。
自己と他を一緒のように考えたり、自分を愛するように他人を愛すというのは究極的には理想的な素晴らしい平和な世界に繋がります。
しかし現世ではそうはいきません。

魚座はその直観力や共感能力が高いが故に、一つの物事に対して自分が感じているように他人も感じている筈なのに、なぜわかってくれないのだろうと考えている部分があります。
魚座のこの世におけるジレンマはおそらくそこにあると思います。

人の感情は究極的には説明できないですから、言葉の限界を限りなく感じている星座なのかもしれません。
それは芸術や精神世界、宗教に縁が深いという裏返しなのです。

そういう言葉の限界や自己と他人の決定的な断絶を目の当たりにして絶望した魚座は極度に潔癖になったりもします。

生きにくさを感じているなら

また多くの物事に対して染まりやすいのも魚座の特徴と言えるかもしれません。
そこに善悪の区別がないので非常に不安定になったりもします。

例えば濁った水の中にいる魚はその水が濁っていることを意識せずにいます。
自分が良くない状況でも曖昧でボヤけて誤魔化して普通にしている魚座もいるのです。

この現世では生きにくいと感じている魚座は多いのではないかと思います。
そんな生きにくさを感じたならば私は何か大きなものに繋がってみることをお薦めします。

自然や夢に繋がるのもいいでしょうし大好きなものに夢中になるのもいいでしょう。
意識を飛ばせばひとつになれるものならば何でもいいかもしれません。

自分を含む世界というのはThe one = All なのですから。

死を前にして

そして私はこの魚座というものを考えた時に、絶対矛盾的自己同一性という西田幾多郎の言葉を思い出します。
こちらは非常に難しい概念ですのうおで理解したりすることは難しいかもしれません。

なので禅の考え方から派生しているので禅問答を引用します。
自分は自分であるので自分ではない。
海というのは山でないので海であるが海ではない。
論理学が水瓶座であるのであればそれは一般的なもので価値がないのですが、この禅の境地というのは非常に価値があるものなのです。
個人の境地としては非常に魚座的です。

私が考えることのひとつは全ての人間はいずれこの境地に達すると考えています。

死を前にして、
一回きりの人生では生まれ直しがあるかもしれないのですがないかもしれません。
そうであるならば死の過程というのは非常に生きるということであり、
生きることの終わりは非常に死ぬということなのです。
生に意味などはなく意味はあるのですから
死の直前の一瞬は全ての人にとって永遠でありそこで自己同一が起こるのではないか。

そう考えています。

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